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北さんプロフィール

■北さん、どうしてここを知ったんですか?

「正直、いつ頃やったか良く覚えていません!
同級生の紹介やったかな?それとも偶然やったんか?10年ほど前やったかな・・・?」
北さん、最近・・・「記憶力」・・・ヤバイ?・・・私は女将さんの話題に変えた!
 

「ここ始めて、23年になります」と女将さん。
「もともと主人がやっていた店なんです。私は、実は意匠デザインをしてたんですよ。
・・・いろいろありましてね・・・!今はこうして私がすることになりました!」
こっちもなんだか、訳ありで、私は話題を変えた!
一休外観
  一休外観
北さんと女将の今村好美さん
  北さんと女将の今村好美さん

一休店内

■ところで北さんのおすすめ“うどん”は?
「きんぴらとじうどんと肉カレーうどんですが
ここは、いろいろなトッピングが楽しめるんですよ!」
「あっちに最近作った品書きがありますでしょ!
かけうどん・そばだけなら、\450
それに好きなものを選んでもらえるように
わかりやすくしたんです」と女将さん。
そう言われれば納得ですが、正直少しわかりにくい。
でも、さすが元デザイナーの作った品書きです!


「ここのうどんは、二枚腰ですよ!」と北さん。
「表面はやわらかくて出汁に絡み、中は歯ごたえがある!」
得意の北さん流、こだわりうどん哲学が出た!
「それに、ここは圧力釜で茹でるんですよ!」

一休自家製のうどん
  一休自家製のうどん
「茹でるには、開放釜の方が美味しいとおっしゃる人もいるんですが時間もかかるし、女だけでは、体力的にも大変で
今は、圧力釜を使っているんですよ!」
「でもね!この圧力釜がいいんだと思うんです!」と北さん。
「時間は半分ぐらいですむんですが、鍋にも個性があってね、茹で具合もそれぞれ、試行錯誤でした」と女将さん。
なんでも、こだわりの鍋は福井で見つけたとか・・・
ここは、仕方なく始めた「うどん屋」ではないな!
調理場で丁寧に麺を茹がく女将さん
  調理場で丁寧に麺を茹がく女将さん
  一休看板  
そういえば、玄関に妙なコピーの看板がある!
「ちゃんとしたもんを食べてもらいたい!」と看板が言っているようだ。
「北さんのおすすめに加えて、今回の取材では女将さんのおすすめをあと三品お願いできますか?
品書きを見たらみんな食べてみたいんですが、このメンバーだとその位が食べられる限界です」と言いながら、私は、この他に、笊(ざる)そばを頼んだ。
   

■北さんの定番 きんぴらとじうどん
きんぴらとじうどん
きんぴらとじうどん \750
さあ!これが北さんおすすめの一品、きんぴらとじうどんです!
ドンブリというよりは、摺り鉢のような大きな器の中に
いい具合にとじられた卵、その下にきんぴらがあって
うどんはたっぷりの汁に浸かっている。
歯ごたえのあるうどんに、食感のいいきんぴらと
バランスの良い出汁が見事に卵で絡んだ一品だ。
「…いいでしょ!」
満足そうに食べる私を見て、北さんの十八番のセリフが出た!
さすがにきんぴらは人気のメニューだけあって、味付けがいい。それに、北さん流、「二枚腰」のうどん・・・これはいけます!

肉カレーうどん
肉カレーうどん \1000
■北さんの好物 肉カレーうどん
北さんと一緒にいると、よく“肉カレーうどん”の話になる。
「肉カレーうどん」は、北さんの好物だが、
実は、私は“あんかけ”が少し苦手である。
一休の肉カレーうどんは、その“あんかけ”タイプだ!
元デザイナーだけあって、盛り付けは見事だ!?
しっかりと味付けされた良質の肉は、カレー味の中でもその存在感がある。あんのとろみも、麺と旨く絡む
いい具合の硬さで、辛さもほどほどで後に残らない。
これは美味しい!
「…いいでしょ!」と北さん・・・得意の十八番また炸裂!

■一休おすすめの三品
その1 「天麩羅」+「狐」うどん

天麩羅狐うどん
天麩羅狐うどん \1000
「“天かす”だけでも出汁とよく合うね!」と北さん。
確かに、まろやかというか、味に深みというか幅が出ると私も思う。
これは、えびの天麩羅+甘狐のコンビネーションだ。
うどんの横綱?同士の組み合わせは、実に贅沢だが
意外にもその相性はいい。一度で、二度美味しい!
「好きなものをトッピングできるのがいいでしょ!」と北さん。
確かに、ここは、自分流を追及できる“うどん屋”だ。

きんぴらきざみうどん
きんぴらきざみうどん \750

■その2 「きんぴら」+「きざみ」うどん

甘狐は、油揚げを甘く味つけしたもので、
狐うどんの代表格だが、私は“きざみ”派だ。
きざみの油あげは、味付けなしでそのままを使う。
ここ一休の油揚げは、香ばしくて肉厚で
こだわりの豆腐屋さんの逸品のようだ!
私は、「きんぴら+きざみ」のこの一品が気に入った。

■その3 山菜+梅干うどん

山菜梅干うどん
山菜梅干うどん \900
最近できたメニューだそうだが、これがその一品。
梅干の風味が出汁に少し絡んで、さっぱり感がある。
「これからの季節、夏場に合うな!」と北さんの第一声。
「うん! これいけるね!」と北さん感動。
女将さんの、うどんへのこだわりが感じられるメニューだ。
遠くからでもお客さんがここに来る理由がなんとなくわかる。
この店の人気は、女将さんの繊細な感覚のような気がするな。

  一休自家製のうどん
  笊(ざる)そば \750
■笊(ざる)そば
うどんばかりが注目されがちだが、メニューには“そば”もある。
どんな“そば”だろう?そば派の私には、どうしても気になった。
食べてみると・・・ 汁は、少し甘めだが、しつこくはない。
そばは、しっかりとした感じで、男性的だ。
「うん、これもいけるね!」と薬味を入れずに北さん。
確かに、他にはない、存在感のある“そば”だ。
「肉カレーそばも出ますよ!」と女将さん
いやいや、まだまだ、ここには未知の世界がある!

■うどんの魅力を再発見!

これだけたくさんいただくと、さすがに満腹だ!でもまだ、他の物も食べたいと思うほど、正直おいしい!
メニューにはないが、季節の炊き込みご飯や白ご飯もある。
“一休”を極めるには、少し時間がかかりそうだが、ここは、遠出をして通っても、その値打ちがある!

一休店内02
お腹も膨れ、店内をウロウロ徘徊していた北さん。
「“夕暮れ時よりうどん鍋”って何です?」・・・見ると、意味が判るようで判らない品書きがあった。
「予約ですが、夜“うどん鍋”をやってるんです。
1人前、\2000で、二人からお受けしてます」と女将さん。
夜に“うどん鍋(うどんすき)”の宴会ができるらしい!
「北さん、ここは、ただのうどん屋ではないね!」
「そうでしょ!・・・いいでしょ!」十八番連発です!
・・・久しぶりに得意満面の北さんだった!
一休店内03
   
■店情報
店名 うどん・そば 一 休
住所 〒612-8464 京都市伏見区中島前山町72
電話 075-602-9612
定休日 日曜・祝日 
営業時間 午前11時~午後7時半頃まで
一休地図

案内人)北 俊彦  文)八田雅哉  撮影)北住邦彦  助っ人)高嶋基久子