さて、京都の夏の名物の鱧寿司なんだが
私はあまりいい鱧寿司に出会ったことがない。
というよりいいものを食べたことがない。
「鱧はやっぱり夏が一番おいしんですが
よくタレでピカッと光った鱧寿司があるでしょ
あれは、みたらし鱧というんですよ!」と北さん。
確かに、みたらしだんご仕上げ風の鱧寿司がある。
タレを食べているようなものだが、私は隠れファンだ。
ならばここの鱧寿司は・・・?
鱧は淡白だが味がある、味付けも鱧の味を邪魔しない。
なるほど・・・素材を知リ尽くしたこれが本物の味か!
さか井の鱧寿司を、ある人は『本焼き』というそうだ。
取材の後半、鱧寿司持ち帰りのお客さんが来られた。
撮影中ということもあって店内は超満員状態となった。
・・・迷惑の掛けついでにお客さんに話を聞いた・・・
・初めて来られたそうだが鱧寿司ならここだそうです!
・お客さんは名古屋の方、京都での仕事の帰りで
奥さんへのお土産だそうです!
注)名古屋には鱧を食べる習慣はなく、
東北出身の奥さんは初めて味わうとのことです。
・このお客さんはとても奥さん思いの方です!感動です!
お客さんの協力を得て、
鱧寿司が出来上る工程を撮影させてもらった。
食べやすくするために鱧の骨を切る・・・
いい鱧は焼くと、細かな油がキラキラと光る・・・
風味を保つために竹の皮で包む・・・そして
愛情一杯のこの鱧寿司は、名古屋へと旅立った。
「遠い所から店に来てくれはります!」と女将さん。
店の歴史は51年。
ここで長くお店をやっているのにはやはり理由がある。
是非お近くにお越し折はお立ち寄りを!
驚きと感動で一杯の寿司屋さんです!!!
※持ち帰り鱧寿司は撮影協力ということもあって
¥6000でした。(通常は時価)
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