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この企画がスタートした頃に取材したのが、当時、木屋町にあった「プチレストランないとう」。洋食の店として人気のあった処だが、2004年11月に御所の南に移転した。町家を改造した店内は、以前と比べものにならない広さだ。以前は横歩きを強要されたキッチン内も驚くほど広くなった。カウンター席は11席(+お座敷)で、ここで洋食割烹とでも言えば適切ではないかと思う内藤シェフの料理が披露される。とにかく人気のある洋食屋のひとつであり、北さんご推薦の「新!プチレストラン ないとう」を訪ねた。
 
柳馬場夷川を上がった西側に、あの見慣れた人形の看板があった。この店構えにはいささか不似合いな気がする。このデフォルメされた表情がお店の主人とダブってしまうのは何故だろう?
店は路地を入って奥にある。京都らしいこのアプローチがいい雰囲気を出している。ここで私は北さんと合流した。先に入っていた北さんは、ここでもカウンターの奥の指定席にいた。 
ないとう入り口1 ないとう入り口2
     

 

ないとうメニュー

■不動の昼メニューは健在でさらにパワーアップ!
もちろん前の店で好評だったお昼の定食は健在であったがここで紹介する「新!ないとう」お昼の人気メニューは次の三品。
もちろんその他のおススメもあるが、取材をした料理は、
残すともったいないので、全部いただくことにしている。
そうなると、どうしても全部を紹介できない。
定食以外にも、新しく旬のサイドメニューも用意してあった。
カキフライも、カツカレーライスも食べたかった・・・・

■ないとうの看板メニュー ロースカツ!
ロースカツ
「最初にトンカツを食べてもらうとわかってもらえる」
とは以前、内藤シェフから聞いた言葉。
こんがり揚がった自信の一品はやはり健在だった。
とんかつには、ロース、ヒレ、それにスペシャルがある。
まずは定番ロース、そしてスペシャルを試してください。
北さんのおすすめ、お気に入りの理由がきっとわかります!

クリームコロッケ
■人気の海老クリームコロッケ!
ササミとトマトのクリームコロッケも私は好きだが
北さんはトマト嫌いなのでここで紹介するのはこの一品。
こちらの店で人気の海老クリームコロッケは、
豚ヒレカツ又は牛ミンチカツとの組み合わせが選べ
以前の単品と違って味に幅ができて楽しめるようになった。
山中油店の「圧搾なたね油」と「なたね赤水」で揚げる
こんがり香ばしい姿も内藤シェフの独自のこだわりだ!

■一段とおいしさアップのハンバーグ!
ハンバーグ
以前「噛み締めると、しっかり肉の味がするでしょ」
と北さんが絶賛した一品もやはり健在だった。
特にこの一品はずいぶん味わい深くなっていた。
「ここにはオーブンがあるでしょ!
これで味がよくなったんですよ!」と北さん。
確かに柔らかくなって、ジューシーさも増した。
「僕はパンでソースを最後までいただくんです」と北さん。
確かにデミグラスソースを残すのがもったいない程だ。
だいたい昼の定食は、1200円前後。
洋食こだわり派の人たちにも手頃で満足していただけると思う!

 

夜のおまかせコース ■夜のおまかせコースはアイデア盛りだくさん!
「ないとう」は、とんかつが名物で主に揚げ物が得意なお店、そのお店の夜のおまかせコースとは一体どのようなものか?
という訳で今回はそのコースの一部を紹介したいと思う。
6300円からの夜のおまかせコースのメニューはキッチンの奥の黒板に書いていた。(時期により変わります)季節によって変わる料理内容が北さんの楽しみでもある。


「スープはその日用意したものからお客様の好みでお出ししています」
今回出されたのが、この海老のポタージュスープ。
真ん中のエビフライがないとうらしい一品。
海老の味が濃厚で、とても幸せな気分になった。
「僕パンほしいな!」と北さんリクエスト。
スープ皿はあっという間にきれいになった。
内藤シェフのこだわり料理はずいぶん進化している。

海老のポタージュスープ
クラテッロ・ディ・ズィベッロ 「今ちょうどイタリアのいい生ハムが入ってるんです」
それは、ワインの味が口の中で広がる
“クラテッロ・ディ・ズィベッロ”という品物だった。
その日の、その季節の納得する食材を
自分流にアレンジする内藤シェフの料理。
評判の定食屋は、確実に新しいステージに進んでいる。

「この小かぶらの豚スープがおススメですよ!」と北さん。
前日ずいぶんとお酒を飲んで食欲がないという北さんだが
食べ物を前にすると話が盛り上がるし、手が伸びる。
「豚スープの雑炊もおいしいんです!」もう体調は戻ったようだ!
食いしん坊も本物になると、体調よりも食い気の方が勝るらしく少しずつつまみ食いをして、結局北さんずいぶん食べた。


子かぶらの豚スープ
あわびのサラダオードブル
 
おまかせコースのメインは前述した昼のメニューと
夜用のメニューから選ぶことになるが、
今回の取材では“あわびのサラダオードブル”にした。
よく味のついたあわびに野菜がうまく絡むこの一品は
内藤シェフの新たな料理に対する姿勢が感じられる。

 
 
ないとう店内1 ないとう店内2

「プチレストランないとう」は以前とはまったく違う店になった。
店構えだけではない、何か新しい感動がここにはあって内藤シェフの目指す料理が着実に実現しているように思える。
「お客さんとの間合いも楽しめるようになった」とシェフは語る。

このないとう流洋食割烹は、これからどんな進化をするんだろう!
北さんはそんな“これから”を一番楽しみにしているに違いない。

■ハーレーに跨る料理人は何処へ行く?
ハーレーと内藤シェフ
天気のいい休日には、一人で愛用のハーレーで走る内藤シェフ。このちょっと型破りな料理人はこれから何処へ行くのやら?食いしん坊のみなさん、ご一緒にその行方を確かめませんか!
是非一度、「新!プチレストラン ないとう」へ!

ないとう ないとう地図
プチレストラン ないとう
住所
京都市中京区柳馬場夷川上ル西側
TEL
075~211~3900(昼は予約不可)
営業時間
昼:11時半~14時LO(定食のみ)
夜:17:30~21:30 LO 夜は予約を
定休日
月曜・日曜(祝祭日の昼は休み)
※カード不可
カウンター11席 座敷2卓
 

案内人)北 俊彦  文)八田雅哉  撮影)北住邦彦