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今回は北さんがロケスタッフを連れて行くお店を紹介する。この企画のタイトルは『北さん+京都+おばんざい』を組み合わせたもの。
京都らしさにこだわる北さんの原点といえるのが「京都の味」今回もそんな味にきっと出会えるだろう。

北さんと大将の丸井さん
北さんと大将の丸井さん
北さん自慢のロケ写真
北さん自慢のロケ写真

「北さん暑いね!最近はどうです?」
「実は最近の仕事でテレビドラマ『祗園囃子』のメーキングの撮影があってね。その番組の女優が藤原紀香さんだったんですよ!いや綺麗でしたね!うちのスタッフなんか大喜びです!」そういいながら、そのロケ時の写真を見せてくれた。
一番楽しんでいたのはきっと北さんだったに違いない。

自慢の料理ファイルも、影をひそめ
このロケ現場写真が北さんの旬に違いない!
食い気より色気とはまだまだ北さんもお若い・・・

「ところで北さん今日はどこへ行きます?」
「ロケのスタッフを連れていく店があるんです
この近くなんで今日はそこにしましょ!」

四条通西院の東側に今回訪ねる店はあった。
店内に入るとまずオープンリールデッキが目に入った。
しかもまだ現役で動いている。
流れてきたのはマイルスデイビスのトランペット。
粋というか、不似合いというか、妙な組合せだがOKだ。

懐かしいTEACのデッキ
懐かしいTEACのデッキ
店内はカウンターで10席ほど。そのカウンターに
一品の大鉢が置いてある。
二人は何を食べようかと準備中の料理を物色した。
「これおいしそうですね!」
「なすのたいたんもいいね!」
大鉢を私たちは覗き込んだ。


「僕はね!野菜のかき揚げとねぎ入りだし巻きに、きんぴらでしょ。それにいわしの南蛮漬けももらおうかな」
「わたしは、小松菜のたいたんとそのイカときゅうりのサラダにしますね」
「それと、季節もんは・・活はも白焼きと剣先イカにします」
「ちょっと待って北さん計画的にいきましょよ!
おススメもあるんでしょ!後のことも考えていきましょ」


いつも北さんは頼むだけ頼んで、食べるのは一口
残りはほとんど私か同行のスタッフ・・・満腹になったところに「ここはね、・・・・もいいんですよ!」とくる。

今日はその手にはひっかからんぞ!
味わうのは一口、料理は撮影の北住くんに回すことに。
「住ちゃんそれ美味しいよ!」と北さん
撮影をしながら料理を食べる北住くんはバタバタだ!
いつの間にか何品かの料理が北住くんに集まった。
今日は助っ人がいないのでその先はない!
可哀想だが、これも仕事?



お店の選曲は調理人の岩田さん。もともとは洋食屋のコックさんだったそうだ。選曲もいいが、料理の腕もなかなかと見た、期待できそうだ!

大将の丸井さんと北さんは音楽の話で盛り上がっている。聞けば、大将、NFDのべーシストで今も現役とのことだ。 だが『NFD』ってなんなんだ?・・
N=なつかしの F=フォークソング D=同窓会の略で知っている人は知っているとのこと。年齢的には、カントリーより少し新しい世代だ。

京都には音楽が盛んだった時代がある。カントリー、フォークソング、ブルース、ロック、かってこの地には京都発の音楽がずいぶんあった。私も実はその音楽がやりたくて京都に来たひとりだ。

野菜のかき揚げ
野菜のかき揚げ
小松菜とあげのたいたん
小松菜とあげのたいたん

注文した一品を一口食べては大将と音楽の話、ライブハウスに行ったとか行くとか北さんはカントリーミュージック世代のおじさんなんでホンキートンクや以前紹介したケニーズクラブによく行く。大将とは、誰々がどうしている、どうした、そんな会話だ。話がはずんで取材はもうそっちのけだ。
 

注)ちょっと前から文章と料理に関係性はありません!
なすとにしん
なすとにしん
いわしの南蛮漬け
いわしの南蛮漬け

かつて私も音楽に夢中になった時代があった。ということで、いつの間にか私も加わっていた。話が盛り上がり、大将と共通の知り合いが見つかった。
『十字屋の忍さん』最近亡くなられたんだが、楽器がなかなか買えなかった頃に助けてくれた人だった。大将と私も忍さんに世話になった・・・懐かしくて話は盛り上がったが、ちょっと寂しかった。余談だが、私の結婚式の司会は忍さんがしてくれた。
剣先イカ
剣先イカ
活はも白焼き
活はも白焼き

年間メニューの一品ものは¥500前後、値段も手頃で味も京都風でおススメだ!ここならいろいろなおいしい一品を楽しめていい!

取材を忘れずしっかりと味わう私に思い出したように「いいでしょ!」と北さん。
きんぴら
きんぴら
イカときゅうりの和え物
イカときゅうりの和え物
 
大将が開店の準備で席を立ってやっと仕事に戻った北さん。「最後に、辛味大根のおろしそばと稲庭うどんの冷たいのしましょ!」今回も案の定である。出てきたうどんとそばを少しつるつるとやって「うん!」とうなずき、私と北住くんのところに回した。

「ここいいね!北さん」
「いいでしょ!打ち上げなんかは2階でやるんです」

辛味大根のおろしそば
辛味大根のおろしそば
稲庭うどん
稲庭うどん
2階には大小のお座敷があって、
グループなどの宴会用にはこの2階がいい。
一品以外にも、3,000円~5,000円で
大皿盛りコースというのがあって
突出しから雑炊まで7品~9品が出るらしい。
また、鍋料理も人気のメニューだそうだ。

ここなら、口の肥えたロケスタッフも満足だろうし
値段も手頃で京都らしい料理も味わえる。
北さん時々有名人も連れてくるそうだから
きっと自慢の場所に違いない!
よし!今年の忘年会はここに決めた!

 2階座敷
2階座敷
■店情報
店名 お惣菜、一品料理 亀楽
住所 京都市中京区壬生仙念町25-3
電話 (TEL)
075-842-1556 または 
075-802-4019
(FAX)
075-822-7030
定休日 日曜・祝祭日
営業時間 午後5時~午後11時(LO10時)
HP http://www.dicube.co.jp/kiraku/

亀楽地図

案内人)北 俊彦  文)八田雅哉  撮影)北住邦彦