【閉店しました】
私の会社からも北さんの家からも歩いて行ける場所だったので、今回の取材は現地集合。
DigiStyle京都担当の三山口さんは、もうすでに到着されていたが、北さんはまだ・・・
でも、料理の準備もしていただいていたので、北さんを待ちながら取材はスタート。
いきなりですが、
今回の取材は、ご主人のお写真やお名前紹介はなしでとの要望です。
取材では『謎の料理人』ということで進めます。
そうは言ってもというところで、ここのご主人の経歴ですが、
一流ホテルなどで活躍していた・・・
イタリアンのシェフだった・・・
京都に来る前に大阪におられた・・・ということです。
それにしても店の外観は和洋混在で少々身構えます!
「ご主人!ここはお好み焼きと弁当のお店ですか?」
「気まぐれで何でもやります・・・それにしても
京都の人はあまりお好み焼き食べへんね!」
イベリコ豚に起因する店の名前も少々不似合いだ!
さて、どうなることか?
今回は、『謎の料理人』の『謎?料理』を紹介します。
ここ、イベリコ亭は、2008年4月10日の開店。
今年(09年)の春には390円の弁当(サンキュー弁当)をスタート。
案内には、「お持ち帰り専用 売り切れ御免!」と書いています。
「儲かりませんし、大変ですよ」
「どうして?そんな大変なことをされるんですか?」
「近くの病院に出入りしていた弁当の業者さんが辞めることになって、病院の方から"困っているので何とかならないか"っていう相談があってね!
出前はできないことが条件で、お持ち帰り専門で始めたんですよ!」
「そうなんですか・・・」
「京都の安いお弁当を、いろいろ調べたんですが
どれもそれなりのモノでしたね・・・
それなら安くてうまい、しかも、素材にこだわった弁当を作ってやろうと思ってね!
最初は400円でと考えたんですが、結局390円(サンキュー)になりました」
「サンキューですか! 気持ちが入ってますね!」
謎の料理人は、こだわりと人情味のある人のようだ!
では、そのサンキュー弁当の一部を紹介します。
毎日3種類(写真は一例)からチョイスできるそうだが
品切れになったら、天丼を作り足して対応するそうです。
最初にその天丼をいただいたんですが、いやいや参ったな!
なんでこれが390円なのかとビックリです!
お米は国産、おかずは手作り、味も良し!値段も良し!
そんなサンキュー弁当は、当然ですが、近所の人に大人気のようです。
それ以外にも、ユニークなのが「満足ランチ」。
炊きたてのご飯に味噌汁、お漬物とお好きな3品で750円。
写真のようにメニュー(ピンクの品書き)は盛りだくさん。
(後ろは単品)
どれもがこだわりの一品のようです。
この店のバリエーションは、弁当にランチだけではない。
メニューを見ると何だろうと思うジャンルを越えて色々だ。
「北さんが食べるかなと思ってシュウマイを用意しました」
そうそう・・・肝心の北さんがまだですね・・・
「北さん、どうですか?」
「あのね、ちょっと体調がよくなくてね・・・」
・・・ちょっと力のない電話の声・・・
「大丈夫ですか?」
「何とか行きますから、もうちょっと待っててください・・・」
遠慮なくいただきました・・・
これはやわらかくて絶品でした。
また、自家製タレが旨いです! 480円です。
いつもあるメニューではない裏メニューのようですので常連になって注文されたらどうかと思います。
その価値はありますよ。
「これはイベリコ炙りベーコンです。おすすめです。
キャベツは無農薬です。」
また、これはなんとジューシーなことか!
「イベリコ豚の脂は体にいいんですよ」
野菜は京都の佐伯さんという農家で栽培されたもの。
どれも体に優しい組み合わせです。
「ほんとに美味しいですね!」隣の三山口さん絶賛です。
炎の中に登場したのは、佐賀牛のサーロインステーキ!
「そもそもステーキハウスがやりたかったんです」
・・・謎の料理人の正体がまた少しに明らかに・・・
出てくる料理はみんな本格的な一品ばかり。
どうもこの店構えは隠れ蓑だな・・・
このサーロインステーキ、大満足で3600円です。
「北さんまだですか?・・・美味しいですよ!」
「そうでしょ! 実はねまだ出られてなくてね・・・
どうも体調が・・・残念ですが今日は断念します・・・」
「そうですか・・・じゃ、こちらで進めますね。
ところで、北さんのおススメは?」
「鉄板焼きとぺペロンチーノですね」
「鉄板焼き関係は、いくつかいただきました。美味しかった!
じゃ、これから『ぺペロンチーノ』注文します」
「美味しいですよ・・・」
北さんのことが気になりつつも、取材続行、ここからはイタリアンです!
気になる『昔懐かしいナポリタン』も追加。
これが「昔懐かしいナポリタンです」。下に卵がひいてあります。
「どうして、昔懐かしい・・・なんですか?」
「学生の頃、学校をさぼって通った喫茶店のナポリタンが
このスタイルだったんです」
「なるほど・・・」サラダ付で650円! 美味しい!
『謎の料理人』若い頃、やんちゃだったようです・・・
これが北さんおススメの『ぺペロンチーノ』
さすが、元イタリアンのシェフです・・・
これは本格的です!旨いです! 1200円。
『謎の料理人』はどうも只者ではない・・・
鉄板焼で使用する油は全てイベリコ豚の背アブラからとったもの。
こだわりはとことんです(写真)。
北さん不在だと、いまひとつ流れがないですが
最後に『焼そば(すじそば)』と『お好み焼き』を注文しました。
まずは『焼そば(すじそば)』・・・
イベリコ背アブラでそばを炒め
そこに、煮込んだ牛スジとこんにゃく
『ハゲ天のてんかす』を入れ、特製ソースで混ぜて、
最後にキャベツ・・・出来上がり・・・
これは一味違う旨さです。 すじそば 900円
最後に『お好み焼き(豚焼)』です。
イベリコ背アブラで生地を焼き
キャベツにネギに「ハゲ天のてんかす」
国産の豚肉。 カリカリでモチモチ・・・
これも旨い! 豚焼500円。
「お客さんに頼まれたらなんでもお作りしますよ!」
謎の料理人は、自信を覗かせた。
和風あり、中華風あり、イタリアンあり、韓国風あり・・・
旨いものならジャンルにこだわらない・・・
自由に気ままに素敵な奥さんと料理を楽しむ
『謎の料理人』京都に出現!
奥さんの趣味の、蛙の置物いっぱいの店内で
謎の料理人がその腕を披露していた。
取材を終えて再び見た店構えに何かたくましい感じがした。
「北さん、今取材終わりました!いっぱい注文しましたよ!」
「美味しかったでしょ!」
「ええ、もっといろいろ食べたいな・・・
今度は夜、行きましょうよ!」
※今回注文した料理は、スタッフの応援を得て全て完食しました。
案内)北 俊彦 文)八田雅哉 写真)北住邦彦
【閉店しました】
■住所 | 〒604-8472 京都市中京区西ノ京北壺井町53(西大路太子道西入北側) http://www.ibericotei.com/ |
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■TEL | 075-802-3800 | ||||||
■営業時間 |
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