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おもてなしで料理を楽しむ
 
「梨吉」
りきち
■所在地 京都市東山区祇園末吉町95
■電話/FAX

075~531~2421・1231

■営業時間

【昼】 12:00~14:00(前日までの予約のみ)
【夜】 17:00~21:00

■定休日 日曜日・祝日
ただし、相談で予約可能
■お料理 【昼】 5,250円(税込)~
【夜】 8,400円(税込)~
■その他 サービス料別、カード支払不可
祇園 「梨吉」

京都・梨吉 祇園の末吉町を縄手通りから東に入って二筋目の細い小路を少し下がったところに「梨吉」がある。祇園の真中に、昭和58年11月「梨吉」が誕生した。大将の平岡修一さんがお嬢さんの名前「佑梨」の一字をとって、「梨吉」と名づけた。大将は祇園「ちんみや」の子息で、生粋の京都人であり、大学卒業後、「川上」「鳥居本」の高級料理店で6年半修行を積み、29歳でこの店を開いた。それから18年、この祇園で質のいい料理とあたたかいもてなしで、着実に「梨吉」の名を広め高めてきた。
 「30歳までに店をもつこと」を目標に修行を積んで来た大将の、夢を目標どおり現実のものとする努力と心意気に脱帽するとともに、料理に対するこだわりと自信を感じる。

料理は水が基本・・・
京都・梨吉 「料理というのは、おいしくなければあかん。おいしいというのはどういう事かいつも追求する。薄味でおいしいとよく言うが、材料が良くてもおいしい味がついていないと」・・・そう考える梨吉の、旨さの原点は「水」である。この祇園あたりは、比叡山に水脈をもつ地下水が流れていて、わざわざ井戸を掘り「地下水」を引いている。その「地下水」を使ってとったダシを、あらゆる料理の味の基本にしている。「梨吉にとってこの水が命であり、この水がなければ商売はしていない」と大将は言い切る。「梨吉」の料理がなぜ旨いのか本当に納得する話である。
 材料の仕入れは、長年つきあいのある業者に限っている。いい業者のすすめる素材を信じて仕入れることにより、自然と信頼関係を築き、さらにより良い材料を手にすることができる。ここにも大将の人間味が感じられる。
「梨吉」のお料理
京都・梨吉
先付け
京都・梨吉
めばるの煮付け
京都・梨吉
いか、えび、あぶらめの造り
京都・梨吉
南禅寺蒸し

 献立は季節によって変わり、春のメニューでは、先付け(一寸豆いいだこあわ麩田楽竹の子の煮物白魚のから揚げ半熟卵ぬた)が八寸で出される。カウンター席では、この先付けが一皿ごとに出され、それぞれ視覚で楽しみながら、味わうことができる。さらに汲み上げ湯葉のゆばあえを賞味できる。貝柱と数の子の上に湯葉をかけ、菜の花、海老、水前寺海苔が添えてあり、数の子の歯ごたえと貝柱の味が湯葉の薄味で程よくまとまっている。他に、めばるの煮付け、造りではいかえびあぶらめなど旬の味が楽しめる。そして椀は若竹汁。濁りのない透明なおつゆは、上等なかつおと昆布の風味を、きちんと感じることができる絶品。焼き物は目板鰈(めいたがれい)、あげ物ではあぶらめの揚げ物と、季節の素材のもつ旨さが梨吉のダシでより高められる。蒸し物の南禅寺蒸しは、しいたけとそばの実をくるんだ湯葉が、極上の茶碗蒸の中に置かれた、梨吉独自の味。
 お酒は、料理とともに楽しんでもらうということで、燗のお酒は「松竹梅<豪快>」「菊正宗」、冷酒は「松竹梅<純米>」と、新潟の地酒を用意している。


【地図】
京都・梨吉