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祇園の中の洋と和 | ||||||||||||||||||||||
花見小路末吉町という祇園の真ん中に位置する“祇園「瓢たん」”。大きなちょうちんを目印に細い小路を東へ歩き進む。扉を開けて中に足を踏み入れるとモダンな店造りに驚かされる。カウンター上にある隠しライトはまるで映画「グランブルー」を思いださせるコバルトブルー、壁にはフランスボルドーで購入したというワインラベルのポスターがあり、地中海を思わせるモダンな雰囲気だ。かと思いきや奥に進むと坪庭をしつらえた座敷があらわれる。ほりごたつ式の座敷とどこか懐かしい円卓の座敷。ゆっくりとくつろげる時間を洋・和どちらでも楽しめる。マスターの西坂泰三さんは味を求めて世界をめぐり歩いている。そのことが食べ物にも雰囲気にも洋と和の調和がみられる理由かもしれない。 |
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ワイン、そしてコース料理 | ||||||||||||||||||||||
入り口と店内にコース料理や本日のお勧め一品料理がボードに記されていて、日によって違う料理が楽しめる。予約すると特典として1ドリンクのサービスがあるのも魅力の一つだ。 そして、マスターが選ぶお皿もとても素敵だ。陶芸好きにはたまらないだろう。これからはスクエア型のお皿が流行るとのことで探しているが、なかなかないそうだ。マスターが選ぶお皿は料理がきれいに見えるのが大切で、そんなお皿をどこまででも探しに行くところなど料理回りにもこだわりがうかがえる。 マスターは常に何にでも追求をやめず奔走しているように感じた。いつも現在進行形で全力投球。マスターの思いが入った食材や料理やお皿は、食べる人に快い優しさがあると感じた。
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こだわり料理 | ||||||||||||||||||||||
「イタリアン酢豚」 「京都もち豚」を蜂蜜・ワイン(アンソロジー)・バルサミコ酢で仕上げた逸品。 もち豚の中の中までものすごく柔らかく、一般的な酢豚はもう食べられないと感じるほどだ。味がしみわたっていてバルサミコ酢の酸味がほどよくまわりを包んでいる。この酢豚は癖になる。 「慎吾ママの酔っ払い車海老」 スマップの香取慎吾さんがえびを食べる姿を見て思い付いたという逸品。いきのいい車海老に紹興酒をかけた後に茹で上げたもの。マヨネーズ・キャビアのソースにつけて食べる。海老本来の味が口の中に広がっていく。 「サザエのエスカルゴ風」 エスカルゴとはまた違い、磯のサザエの味が巧妙に染み出ていてこれは絶品。サザエ自身が本来もつ程よい苦みが、ワインとマッチしてサザエもワインもやめられない。 「鴨のロースト」 ローストしたてのものをブルーベリーとワイン(アンソロジー)のソースでいただく。とても上品でブルーベリーと鴨の相性は衝撃的だ。 「ミミガー」 沖縄のミミガーを京都風にアレンジして酢醤油と企業秘密というソースで頂く。何故かこれもワインにあってしまう。 「海老チリ」 大きな海老に程よい辛さ。こだわりの食材と京都とアジアがまさしく調和している。海老のぷりぷり感とチリソースがたまらない。 「ソフトシェルクラブ」 蟹を殻ごとそのまま?と思ったが、食してみると殻という感じではなかった。歯から伝わるものはカリカリ感と柔らかさだった。この程よい柔らかさは忘れられない。
祇園「瓢たん」ホームページ http://giwon-hyoutan.com/hyoutan/index.html |
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