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笑顔と元気がモットーの居酒屋

「厨厨」

ずず
厨厨(ずず) ■所在地 京都市中京区先斗町蛸薬師上ル西側
■電話 075~231~0736
■営業時間 6:00PM~2:00AM
(ラストオーダー1:30AM)
■定休日 年中無休
■席数 カウンター、テーブル合わせて、24名程度

先斗町の居酒屋「厨厨」

先斗町、その変わった通り名はポルトガル語の「先端(ポント)」からきているとか、川原の片側の先端を走る通りだから、など諸説ある。名前の由来は定かではないが、「夜の街」として先斗町を挙げる人は多いだろう。

人がやっとすれ違えるほどの細い石畳の両側には、スナックや飲食店が軒を連ねている。大人が粋に遊べる店が多い界隈である。そんな先斗町通りを蛸薬師あたりまで歩いて、西側。鋳物をくり貫いた玄関灯に浮かび上がった、「厨厨」の文字が見えてくる。居酒屋と店主は名乗るが、無国籍レストランと言ってもいい。フレンチから中華、和食、韓国料理などなど、実にたくさんの料理がメニューにある。だから「厨厨」なのか? とは考えすぎだが、うなずけるネーミングでもある。真相は姉妹店「新町えんらく」の情報を見ていただきたい。


「笑顔と元気」がモットー

厨厨店内店内はさほど広くはない。スタッフはみんな元気で愛想がいい。ゲストを迎える言葉は「いらっしゃい」ではなく「こんばんは」。テーブル席もあるが、カウンターに陣取りたくなる店である。常連ともなればなおのこと、厨房の様子を見ながら、世間話をしながら、食事を味わい、酒を楽しむ。そんな気さくな雰囲気に引かれ、若いカップルや女性客が多いという。

さて、肝心のメニューをのぞけば、アルコール類は日本酒(600円程度)、ワインはグラスで380円。カクテル(600円)の種類も多い。店長がいるときは、オリジナルカクテルもオーダーできるかもしれないとか。
もちろんアルコールを楽しむのも結構だが、「厨厨」へ足を運んだのなら、食事を堪能してもらいたい。それほど料理のメニューが豊富なのである。


豊富なメニュー

牛タンシチュー
牛タンシチュー

半兵衛さんの生ふと生ゆばの五目あん
たいのグリル さっぱり柚子ソース
たいのグリル さっぱり柚子ソース
トマトサラダ
トマトサラダ

創業当時からあるメニューは、今も人気の味である。
たとえば、牛タンシチュー(900円)。小さめの銅鍋で出されるタンシチューは、あっさり味。フランスパンを添えて頂く。ワインはもちろん、日本酒にも合うから、不思議だ。
「厨厨」でのおすすめメニューふたつめは、「半兵衛さんの生ふと生ゆばの五目あん」(680円)である。生湯葉の、しっとりとした柔らかさ。生麩のモチモチとした食感。それらを包み込むあんは、上品な薄味である。深い小鉢にたっぷり入った贅沢な料理は、京都らしさを感じさせる逸品でもある。

日本酒に合うものを何か、と注文したら、勧められたのが「たいのグリル さっぱり柚子ソース」(850円)。皿に柚子ソースが薄くしかれ、その上に鯛が二切れ、添え野菜とともに盛られている。まるでフレンチレストランの逸品である。鯛の皮のパリパリ感と、柚子ソースの香り豊かなまろやかさ。和の味覚をフレンチで魅せる。目と舌で堪能できる一皿だ。

その他にも、オムレツはチーズ、プレーン、葱ツナ、たらこの四種類。石焼きビビンバ(900円)などもある。
「自分たちが食べたい料理を出している。だからフレンチから韓国料理までなんでもあり」だとは、店長の弁。ただ「徹底的に研究してからメニューの並べる」というから、料理自慢の居酒屋「厨厨」の評判にもうなずけた。
先斗町で気軽に、酒と旨いものを食べるなら「厨厨」。常連になりたい店である。(文/前田 朋)


【地図】
厨厨(ずず)地図